野菜は旬の物のほうが健康に良い!?どんなメリットがあるの?

昔から「初物七十五日」ということわざがあるように旬の食材を食べると健康に良いとされています。

健康維持のため食生活に気を遣っている方は多くいらっしゃると思いますが、食材の中でも野菜って特に健康イメージが強いですよね。

そこで今回は野菜の中でも旬の野菜を摂取した方が健康に良い理由やその他のメリットについてお伝えしたいと思います。

旬の野菜を食べるメリットとは!?

日本には四季があり、その季節ごとに食べ頃を迎える物を「旬の食材」と呼んでいますが、

野菜に関しては品種改良やハウス栽培の普及により通年様々な野菜が食べれるようになったことから、「旬」という言葉が薄れているように感じます。

日本ならではの「旬」の大切さを忘れないためにも旬の野菜のメリットを紹介したいと思います。

季節に必要な栄養素を摂取できる

食材は自然環境で成長していくため、その季節に必要な栄養素を蓄えています。

例えば体力を最も使う夏は、たくさんの汗をかくためミネラルが失われて脱力感や食欲不振などの夏バテを引き起こします。

そんな夏に旬を迎えるのがトマトやスイカなどの夏野菜です。

スイカやトマトは水分量が多くミネラルであるカリウムも豊富に含まれていることから、夏に食べれば不足した水分やミネラルを補うことができ体調を整えてくれます。

このように旬の野菜は季節ごとに必要となる栄養素を多く含んでいるのです。

栄養価が高い

旬の時期ではなくてもハウス栽培や品種改良などにより通年食べられる野菜は沢山ありますよね。

しかし、旬の野菜と旬を過ぎた野菜では栄養価が全く違うのです。

先ほどお話したトマトは、免疫力の向上やアンチエイジング効果があるビタミンの一種カロテンを含んでいますが、

とある研究によるとトマトのカロテン含有量が旬の時期(7月)では528㎍、旬を過ぎた時期(11月)では241㎍と栄養価に2倍以上の差があるというデータがあります。

栄養価にそこまで差がない成分もありますが、カロテンのように季節によって変動の大きい成分もあるので、効率的に栄養を摂取するのであればやはり旬の野菜がオススメです。

安くて美味しい

旬の野菜は栄養価が高いため素材の味が濃く香りや旨味を豊かに感じることができます。

また旬になれば収穫量が増えることから他の時期よりも手に入れやすく安価に購入できます。

美味しくて財布に優しいなんて旬の野菜を食べなきゃ損ですね。

農薬が少ない

旬の野菜はその季節の気候に適応していることから、成長が早く丈夫に育ちやすいです。

そのため、余計な農薬や化学肥料を使用せずに済みます。

逆に旬と異なる時期は、生命力も弱く成長も遅いことからどうしても農薬などの力を必要としてしまいます。

農薬を使用した野菜は、その成分が残ったまま人の口に入る(残留農薬)ことも考えられます。

現在は、農薬の残留基準がしっかりと定められて人の健康に害のない野菜が流通していますが、やはり無農薬野菜や有機野菜の方が安心して食べられますよね。

季節の体調変化とオススメな旬の野菜

季節の変わり目は、寒暖差や気圧などの環境変化で体調を崩しやすくなります。

また季節ごとに身体の不調が異なるため、その時の体調に合わせた栄養素を旬の野菜で摂取することが大切です。

春の体調変化

冬から春にかけて寒暖差が激しくなりエネルギーを消費しやすくなることから、疲れやすくなったり体調を崩しやすくなります。

また、春は進学や就職など生活環境が変化するため、ストレスを感じることが多くなり自律神経が乱れやすくなる時期でもあります。

春にオススメな旬の野菜

野菜栄養・効果
菜の花
疲労感を和らげるビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特に、ビタミンCは春野菜の中でもトップクラスの含有量です。
春キャベツミネラル、ビタミンが多く含まれているほか、癌抑制効果があると言われるイソチオシアネートという成分も含まれています。
セロリビタミン類が豊富に含まれているほか、セロリ独特の香りを発する成分「アピイン」は、精神を落ち着かせる働きがあるためストレス緩和にも期待できます。

夏の体調変化

夏は室内外の温度差で体温調整を行う自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。

また、高温、多湿に身体がついていけず脱水症状や食欲不振などの夏バテを引き起こします。

夏にオススメな旬の野菜

野菜栄養・効果
トマト、ナス水分量が多く、汗から排出されるミネラルの一種カリウムを豊富に含んでいます。
ズッキーニ汗から排出されるミネラル(カリウム・マグネシウム)を多く含んでいるほか、ビタミン類も豊富に含まれています。
オクラマグネシウムを多く含んでおり、腸内環境を整えるペクチンという成分も含まれています。

秋の体調変化

食欲の秋と言われるように秋は胃腸の働きが良くなる季節です。

しかし夏の疲れを引きずったまま秋を迎えると季節の変化に対応できず、体調不良や食欲不振が続く場合があります。

秋にオススメな旬の野菜

野菜栄養・効果
山芋山芋は、医薬品でも疲労回復剤として使用されるアミノ酸の一種アルギニンやエネルギー代謝を促進するビタミンB群が含まれています。
さつまいもさつまいもに含まれるヤラピンという成分には整腸作用があります。また、食物繊維も豊富なため便秘改善にも効果があります。
にんじんにんじんに含まれるカロテンには胃の粘膜を修復する作用や髪、肌の健康維持にも効果的です。

冬の体調変化

寒さや冷えから血行不良となり頭痛や肩こりなど身体に様々な不調が起こります。

また、空気が乾燥してウイルスが活動しやすい季節となるため、風邪などで体調を崩しやすくもなります。

冬にオススメな旬の野菜

野菜栄養・効果
ブロッコリー免疫力を高めるビタミンCが豊富に含まれているほか、血行促進効果があるビタミンEも含まれています。
長ネギネギに含まれるからみ成分のアリシンには血行を促進する効果があります。また、風邪予防にも有効なカロテンやビタミンCも含まれています。
れんこん免疫力を高めるビタミンCのほかに抗酸化作用を持つポリフェノールの一種タンニンが含まれています。

旬の野菜を摂取して「旬」を楽しみましょう

旬の野菜は旨い・安い・栄養価が高いと三拍子揃ったまさにスーパーフードです。

皆さんも「旬」の野菜を食べて日本伝統の「旬」という食文化を楽しみながら健康な身体を維持していきましょう。

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